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11.08.17【59/730】あるソロモンの若者

ちょっと前からオフィスの同室にいるWalter。彼が来たときに自己紹介だけはしていたけど、どんな仕事をするのかなど聞いていなかったので、今日はじめて話をしてみた。彼は大学を出たばかりで、NDMOの職員ではなく、インターンみたいな感じでこのオフィスにいるらしい。

ソロモンには大学がないため、大学に行くとなるとPNGやフィジーのUSP(University of South Pacific)に行くしかない。それにはすごいお金がかかるので、ソロモン政府やオーストラリア、ニュージーランドなどの奨学金を使っていくのだが、その奨学金の条件の中に「卒業後3年間は海外で働くことを禁止する」というものがある、とのこと。そのため、大多数のソロモン人は大学を卒業すると自国に帰ってくるのだ。

しかし、そこからが問題。ソロモンに帰ってきても仕事はほとんど見つからない。新聞なんかを見ると政府関連や援助機関などの求人があるのだが、たいていはこれまでの経験や職歴が必要なものばかりで、新卒は応募することすらできない。結果、大学を出てもソロモンで職に就けず、さまよう人がたくさんいる、というのが彼の語ってくれたソロモンの就職実情だった。

彼は今、ここでポジションが空くか作られるかを待っているのだという。大学の同級生がこのオフィスで働いていることもあって、一応、そういう方針のもとで組織は動いているようなのだが、ここはソロモン。一体いつそれが実現するのかは定かではない。

「日本では職を簡単に得られるのか?」と聞かれて、「いや、日本でも正社員になるのは難しいんだ」といつものように日本の就職事情を話した。でも、果たしてどうだろうか。恐らくソロモンに比べれば日本の方が就職の機会は多いはずだ。大変さを比べる秤なんてない。けれど、彼らが日本の状況に立ったら何を思うのだろう。そして、今就職難に苦しんでいる日本の学生がこういう他国の状況を知ったら、何を思うのだろうか。

そんな「イフ」を考えたところで結局は自分の置かれた環境でやるしかないのだろう。でも、Fredの時に感じたようにやっぱり選択肢や機会が少ないというのは不公平なことのように思えてくる。

他の職員がビートルナッツを噛んでいる間、彼は黙々とデスクに向かっている。いつか彼が本当の同僚になって、一緒に仕事ができる日が来ることを心から祈りたい。
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Author:OBA
2011年6月より2年間、青年海外協力隊としてソロモン諸島で活動しています。

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